2016年6月6日月曜日

熊本地震・現地レポ-ト3


同行した松元伊万里氏(歯科衛生士)のレポートを掲載する。

熊本県被災地を訪問して


2011年3月11日東日本大震災、連日報道されるニュースで流れる映像に胸が痛みました。
いつかまたこのような災害が起こるとわかっていながらも、関わることはないだろうと思っていました。

今回の熊本での地震でいつ災害が起こってもおかしくない状況なのだと改めて実感し、もし身の周りで今回のような災害が起こった場合どう行動するべきか、また何ができるのかもっと現状を知っておくべきだと思い被災者である熊本へ行かせてもらいました。

まず被害状況について伺い、自宅倒壊や断水等の理由により現在も1万6000人以上が避難生活を送っており、今も続く余震に怯え眠れない方が多いと聞きました。5月14日の地震から1か月経とうとしていますが、災害による怪我など緊急を要すること以外にも不安やストレスなど精神面にも影響が出てきているようです。

益城町へも足を運び町の中を見てまわりました。
住宅のほとんどが倒壊して元の状態がわからない家が多く、災害の恐ろしさを目の当たりにし衝撃を受けました。道は以前に比べると通れるようになったそうで、外で子供が片づけを手伝っていたりしていました。

避難所へも行き中へ入らせてもらいましたが医療テントや歯科相談の他にも足のマッサージや手品ショー、カフェなどボランティア活動は比較的手厚い印象を受けました。しかし食事や物資の不足はある程度改善されているものの、ホールだけでなく廊下にも避難している人があふれている状況でした。仕切りがなくプライバシーのない環境で何日も生活しているのはとても耐えがたいと思います。一刻も早く元の生活に戻れたらと感じました。その為に周りの協力がとても必要になるということ今回学びました。歯科としてはやはり口腔状態を見たい気持ちもありましたが、大事なのは不安を取り除き感情を支え寄り添うことだと広川先生がお話されていました。

被災された方にとっては長い避難生活が続いておりボランティアする側は限られた時間でしか介入できませんが、その行動が少しでも復興に繋がると信じ何らかの形で復興のお手伝いをしていきたいと思いました。

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